日本人とお盆

手厚く供養する新盆

 新盆には地方ごとに独特な飾り付けがございますが、一般的に西日本は手のこんだ飾り付けが目立ちます。また、玄関先に提灯を掲げたり、近所の人や親類が提灯を贈る地方も多いようでございます。地方にによって新盆の供養のかたちは様々でございます。

変わった新盆の供養

●玄関先にお線香を立てる(長野県)
東信地方では、玄関先に砂を盛りお線香を立てるところがあります。

●「切り子」贈る金沢地方(石川県)
お墓の前に何段もの桟が設けられます。
これにお参りする人が「切り子(きりこ)」と呼ばれる独特な形をした灯籠に
自分の名前を書き掛けていきます。

●お墓から家までろうそくや松明(たいまつ)を並べる三河地方東部(愛知県)
お墓から家までの道にろうそくや松明をすらりと並べる
「ひゃくはったい」という風習が残っています。
●竹の飾り物をお墓に立てる(広島県)
竹の先に六角形の形を作り白い紙を貼った飾り物をお墓に立てます。
●精霊棚の下で送り火を焚く美馬郡(徳島県)
川の浅瀬に四本の竹を立てて精霊棚を設けます。送り火はこの棚の下で焚きます。
●数々のお供え物持参でお墓参り(長野県)
提灯やお線香、白米、小麦粉、そうめん、お菓子などを持って墓参りする
「あらぼん見舞い」という風習が残っています。
●わら小屋を送り火にする(岡山県)
岡山市では、新盆のためにわら小屋を作り、15日に小屋を燃やし送り火にします。
●お墓で飲み食いしながら精霊を迎える(宮崎県)
親類縁者が13日の夕刻に迎え火を焚いてから、お墓へ精霊を迎えに行きます。
お墓では煮物や焼酎を飲み食いします。
●酒盛りで供養をする指宿(いぶすき)(鹿児島県)
新仏の墓前にたくさんの提灯を飾り、親族が酒盛りをして故人の供養をします。
●あの世のお正月に供養する(沖縄県)
旧暦の1月16日はあの世のお正月「十六日祭(じゅうろくにちさい)」とされ、
この日に親族がお正月のご馳走を持って墓参に訪れ供養します。
日本人とお盆03

 このような新盆の風習や供養のしかたは、今ではすくなくなってしまったようですが、方法のちがいはあっても、あの世はいかれたばかりの故人への思いやりの心は共通していると思います。
お彼岸のはなし
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